作曲者情報
ジョヴァンニ・ガブリエリ (Gabrieli Giovanni)
Name : Gabrieli Giovanni
Country : イタリア
Age : 1557年~1612年 (いろいろな説があります。)
History : ルネッサンス ~ バロック
ヴェネツィアに生まれたジョヴァンニ・ガブリエリは、叔父アンドレアや、 バイエルンのラッソに師事し、音楽の道に進む。
後に、サン・マルコ寺院の第1オルガン奏者の地位を得る。
天才的オルガニスト、G.ガブリエリは当時少なくとも声楽と器楽の対位法という分野では、当代きっての作曲家として認められていた。
また、1576年ミュンヘンのバイエルン公アルブレヒトの宮廷に行き、4年間前にも述べたラッソの指導する同宮廷楽団に所属。
しかし、1679年アルブレヒトの死後この地を去り、ヴェネツィア戻った彼は、
サンマルコ寺院のオルガニストとサン・ロッコのスクオーラ・グランデのオルガン奏者を晩年まで兼務していました。
彼の弟子に、プレトーリウス、スウェーリンク、シュッツなどがいる。
2つのグループに分かれて応答する合唱や器楽の調べは、サン・マルコ寺院の 内陣の正十字形の設計に、見事に合致し、
それらは十字形の左右にわかれて演奏され、今で言う「ステレオ効果」の原点と考えられている。
また、音楽で初めてf(フォルテ)や、p(ピアノ)と記載した初めての人物だといわれています。
それから楽器のための曲で、この旋律は何の楽器で演奏すべしというようなことを書いたのも、この人が初めてのようです。
3-22声のためのカンツォーネとソナタ集 (1615)
ガブリエリの代表的なこの作品は、ヴェネツィア共和国の重要な祝祭の際に、管楽器を中心としたオーケストラによって華やかに演奏され共和国の「権力」を誇示する手段として使われました。
Sacrae Symphoniae‐Venice,1597 (サクラシンフォニア集)
ヘンリー・パーセル (Henry Purcell)
Name : Henry Purcell
Country : イギリス
Age : 1659年~1695年
History : バロック
バロック時代のイギリス作曲家の中でも天才と言ってよい音楽家である。
幼少時代は王室付属礼拝堂少年聖歌隊員であったが、1673年に聖歌隊を退き、18才という若さで王室弦楽団の常任作曲家となる。
彼は、教会音楽や鍵盤楽器用独奏曲、器楽合奏曲、劇音楽など様々な分野で多くの作品を残したが、
中でも英語による声楽曲は彼の本領が発揮された分野だと言われている。
彼は1965年の11月21日、36歳という若さで生涯を閉じ、ウェストミンスターに葬られた。
また、年代別に語るとこうなる。
9-10才王室付属礼拝堂少年聖歌隊員。聖歌隊長クッツ・ハンフリーの指導を受けた。
1673年 変声期、聖歌隊を退き、当時楽器の演奏者と、調整者は同等の地位。
1679年 この時代の作品「3-7声のファンタジー」は伝統的対位法を駆使した名作。
1679年 ウェストミンスターのオルガン奏者の一員。数多くのアンセル(英国国教 会の宗教音楽)を作曲。
1683年 王室吹奏楽器の保管者の職。12曲のトリオソナタ。
1684年 テンプル教会に設置するオルガンを決めるための試奏が2組の奏者で行われ(パーセルとブロウ、他方ドラーギ)、4年間の競演の結果パーセル、ブロウ側が勝つ。
1690年 オペラ「ディドーとエネアス」「アーサー王」「テンペス」「妖精の女王」「インドの女王」他約声楽曲を中心に200以上の作品を残している。
1684年 メアリ女王の葬儀に彼のアンセル「Thou knowes Loard,the secrets of our herat」が演奏された。
ジャン・ジョセフ・ムーレ (Jean-Joseph Mouret)
Name : Jean-Joseph Mouret
Country : フランス
Age : 1682年~1738年
History : バロック
1714年-1718年パリ・オペラ座の指揮者を勤め、1716年-1736年は新劇場の作曲家を務めていました。
また、1728年-1736年にはコンセール・スピリテュエルの音楽監督も務めた彼は、摂政時代にもっとももてはやされた音楽家でした。
しかし、晩年には名声を失い、不遇のうちにこの世を去りました。発狂し、収容所 に入れられたとも伝えられています。
ムーレはフランスの舞台音楽においてリュリとラモーの間に位置し、旋律美と優美さに特徴がある作曲者として知られている。